第最終回

~6月~
(藤)にしても幕張先輩すごいよなぁ~フォームとか真似てみような。
(野)お前は.S字魔球の練習したほうがいいぜ。
(都)俺もスライダー投げみようかな。
(久)(僕もHシュート覚えようかな。ナックルは.さすがに無理だし…)
シュ シュ シュ クク
(都)スライダーが曲がった!やった!
(川亮)お前すげぇなぁ。
(藤)野茂~
(野)なんだよ。
(藤)フォーク教えて。
(野)…
(萩)これじゃあみんな技巧派になっちまうな。それにフォークなら山口に教われよ。
(山)萩尾……荻野……は?…
(萩)そういや今日の予定だったな。お!来た!
(荻)おー萩尾!ソフトバンクは.辛いよ。
(工)萩尾さん。この人誰?
(品)確か…パリーグ最強の先発中継ぎの荻野?
(豪)なに!!!
(荻)2年目でその「最強」は.やめてくれよ。荷が重過ぎる。
(小)すげぇ。帝国出身だったんだ…
(萩)今日は.こいつと3球勝負だ。
全員「ええーーー!!!」
(萩)おーしまず海老名!
(海)まじ?
シュククブルン シュククブルン シュキーーーーーンカス…コロコロコロコロ…
ピピピッ
(久)155キロ!??
(海)速い…
(萩)おーし次!
そんな感じで残り4人
(工)うぉりゃー
ブルン
(萩)次!
(豪)おーし。
(荻)萩尾。こいつが4番?
(萩)まあな。
(豪)こい!
ビシュ クククククク クク
(海)球が。
(小)下がって上がった?
(豪)マジ?
ブルン
(萩)お前まだ投げれたのか?魔球J
(荻)まあな。
(萩)おーし味来!
(小)味来?
(味)おー小田原!久しぶり!
(荻)おーしいくぞ!
ビシュ クククククク クク コン…
(工)あっバント!めちゃくちゃうまい!
(品)でもせこい!
(萩)2番確定だな。
ビシュ キーーーーーン ブルン ビシュ キーーーーーン ブルン
(萩)おーし次は.俺が…
(消)俺だ。
(都)影薄いな~お前。
(味)相変わらずだな。
(消)言われたかねェよ。(この大野良バットのためしだな)
(荻)しゃあ。いくぞ。
ビシュ ククククク クク カキーーーーーーン
(消)おーー飛んだ飛んだ。
(都)魔球J打っちゃった…
(萩)俺も打った事ねえのに。やりやがったなあいつ。
(荻)萩尾!勝負!
(萩)本当に安定感あるな。
二分後…
(萩)あーーもうぜったいにこんど打ってやるからな!
(荻)はい はい
(工)萩尾さんも打てなかったな…
(友)すげぇなあ消影
一週間後。
キーンコーンカーンコーン
(工)勉強だるいなー
(豪)うん。
(品)はやく野球部いきてぇ~
(都)豪木!3球勝負するぞ!
(?)野球部?
次の授業の終わり。
キーンコーンカーンコーン
(?)おーい川本!
(川俊)なんだ天野。
(天)野球部あるの俺知らなかったぜ。
(川俊)僕野球部だけど…言わなかったっけ?
(天)冗談だと思ってた。
(川俊)思うなよ…
~グランド~
(都)おらーー
ビシュ ククククククク ブルン
(都)やったあ!初勝利!
(豪)ぬぅ~~~~。
(川俊)萩尾さん。
(萩)なんだ川本弟。
(川)1人みつけました。一年の天野ていうんですけど。
(天)天野です。外野手希望です。
(萩)おーい久遠。
(久)なんでしょう?
(萩)手合わせ。
(久)手合わせって四月から百人近く勝負して川本弟しか合格してませんけど…
(工)してたんだ…手合わせ。
(小)俺だって百人やったぜ。投手希望のやつと…
(豪)つまりお前と久遠が最低ラインなんだな…
(小)でも俺は.足があるぞ!野球部で一番早いし…
(品)ようするに打撃能力だろ。
(久)3球ですよね。いきますよ!
ビシュ キー――ン
カキ―――――――――――――――ン  ガシャン
(萩)入部費一万円
(都)遠回しに罰金払えと言ってるぞ…
(天)おしゃあ!速球が来てよかった。
(萩)変化球が苦手と…
(久)投げとければよかった…
(萩)(それにしてもすごいパワーだな。打撃能力は.豪木のほうが上だがパワーとなるとあいつが勝つな。しかも一年だ久遠が変化球しか投げなかったら…)
(味)入部おめでとう~
(川俊)じゃあ一塁の訓練しときますね。
(萩)ああ。
(藤)弟は.大変ですね~お兄さん。
(川亮)なんだよ藤沢。
~7月~
(萩)オーダー発表するぞ。
1番 センター 小田原
2番 レフト 味来
3番 セカンド 工藤
4番 ライト 豪木
5番 キャッチャー 消影
6番 ショート 友沢
7番 ファースト 川本弟
8番 サード 品川
9番 ピッチャー
(萩)投手の先発は.コロコロ変えるからな。データとかとって決める。
(海)ベンチかぁ。
(都)代打で出るかもよ。期待ぐらいしとけ。
(小)相手は.どこですか?
(萩)将棋高校。
(工)でた…奇怪な名前の高校…
(萩)先発は.都村。
(都)おーし。
試合の日
~井節球場~
それでは…
(萩)今回の相手ピッチャーは.「角」Sスライダー・カーブ・シンカー・Hシンカーを投げる変化球投手だ。
(豪)まじ?
(工)4番が使えげェ…
ばきどこどかばき
(萩)相手が先攻だから守備に着け。
(品)へーい
1番 センター 飛車
(川俊)飛車ってどこにうごけますか?
(小)たしか縦と横全部で成ると斜めを全部1づつ進める。
(川俊)「成る」って?
(実)さあ都村が投げた!
バシィ ストライ~ク
(工)いけえ~都村~

バシィ ストライク バッターアウト! チェンヂ!
(実)さあ上々の立ち上がり帝国トップバッター小田原!
(小)おっしゃいきなりヒット打つぞー
カーン バシィ アウト!
(萩)あーあ センターフライ
そんなこんなで5回表の0対0
2番 セカンド香車
(実)さあセカンドの香車がバッターボックスに入っていく!
(消)サッ ササッ サッ(次はパームで)
(都)OK!
ビシュ  ククククククク カキー――ン
(消)まじて?
ドン
(実)入ったあ―――――――!はいったはぃつた入りました!ホー―ムラン!
(萩)あーあ 入っちゃた。
~6回表~
(都)らぁ!
ビシュ キー―――ン
(消)(球にノビがなくなってきたな)
カキーーーーーン
(実)打っタァ!そして…入った!!!玉将のホームラン!!!!
(萩)あーあ
~7回表~
カキーーーーーーン
(実)また入ったぁ!!!!!こんどは.角のホームラン!!!決勝打です!!!
(萩)あーあ
ばきぼこばか
(海)あんたもなんかせい!
(萩)やーよ
どかばきめきどすがきばきぐき
(萩)ピ…ピッチャ―交代…藤沢…
(審判)あんた血だらけだよ
(萩)あとで…殴るから…大丈夫…
ピッチャー 藤沢 背番号…
(川亮)微妙なカードをだしていったな。
(久)まじめにあの人は.中継ぎ向きですけど…
(野)不安
ズバァン! チェンヂ!
(藤)どこが不安だ。
一番 センター 小田原
(小)小波と間違えるなよ!
(川兄)なに言ってんだアイツ?
(角)曲がるカーブは、矢の如し!
ビシュ キーーーーーン ククククククククククク
(小)高校生でこの変化ありかよ…打てるけど
カキーーン! フェア!
(海)回れ回れ!!
ザザー ツーベース!
(味)まぁバントが打倒でしょう。
コン ころころころ…
(角)しまった!裏をかいてバスターだと思ってたのに!
ビシュ パァン セーフ!
(工)さて…一発。
(豪)あいつに一発なんかあったっけ?
(パ)(先輩方の中で一番能力が低いはずの工藤先輩がなぜ三番?)
(矢)なんで工藤先輩が三番まで上がったんでやんすかね~
(友)矢部。逃げる準備でもしとけ。
(矢)な、なんででやんすか?
(友)(あいつが三番になった理由…そういえばあの人三番だった…)
(工)いくぜ!
(角)曲がるシンカー鉄砲のごとし!!
ビシュ キーーーーーン! クククククククク
(工)「0.1秒打法」!
シュン
(捕手の銀)ボ、ボールがない!?音もしない…
(萩)さぁボールは、どこでしょう?答えは?
(豪)土の中かスタンドかライトの後。でしょ?監督。
あたーり!
ドン
(センター飛車)え……
(実)入ったーーーー!!!音のしない本塁打!!てことは、「0.1秒打法」の四代目は、工藤選手なのか!初めて知ったぞ!
(野)?四代?
(萩)俺も使う「0.1秒打法」は、帝国高校野球部の伝統だ。五代目も今修練中だ。
(天)五代目…って…
(都)とりあえず俺の負け星付かなくてよかった~
(矢)!殺気を感じるでやんす!
(工)さっきは、よくもバカにしてくれたな?
(矢)ギャーーーでやんすーーーー!!!
(友)だから言ったのに。
その後三者は、一ゴロ。中安。投安。三併。に終わる。
~九回表へ~
(藤)あと一息!
(萩)最初から藤沢にしとけばよかったな…
(飛車)一番の意地!
(消)(魔球Sを三連投でどうだ)
(藤)(二連投で)
ビシュ キーーン クククク クククク
(飛車)ねらい球!!
カキーーーーーン









(萩)投手交代。久遠。
(久)え!?…は、はい。
バァン! ストライーーク!バッターアウト!チェンヂ!
(味)俺か…
カキィン! パシィ シュ パァン! アウト!
(工)ここで負けるわけにゃいかねぇ。
一回戦で負けてたまるかよ!!





ブチッ
(沼左)萩尾…まだまだ未熟だな…
(医者)負けちゃいましたね…
(沼左)なーに。奴等には、プロという夢がある。野球をやっている限り、「優勝」という目標がある。
(医者)しかし…評判…下がっちゃいますね…
(沼左)それは、大した問題ではない。私だって体がよければ…
(医者)あと一年の辛抱です。
(沼左)プロにいけなくても大学、それでもいけなくても社会人。草野球。野球をするチャンスは、いくらでもある。
(医者)はぁ。
(沼左)「0.1秒打法」という伝統もある。それともう一つ。
(医者)もう一つ?
(沼左)私は、優勝させるために監督になったのではない。野球というスポーツを体験させるため監督になったのだ。「大会」や「甲子園」は、あくまでも「おまけ」というもので。本題は、「練習」と「試合」
(医者)大会も「試合」に入る気が…
(沼左)ああ。そうだったな。「勝ち」があり「負け」がある野球は、私的には、わざわざ「勝ち」にこだわらず「負け」にこだわっている。敗北は、いいことだ。



~9月~
(パ)先輩達が卒業か…
(矢)八人になっちゃうでやんす…
(萩)集合!今日のドラフト会議を境に三年は、野球部を引退する!なので今のうちに三年対一・二年対決をやろうと思う!
(海)でも人数が…
(萩)誰が野球でって言った?バッティングピッチャー形式だよ!打者が十点以上取れば勝ち。投手は、十五点以内に抑えれば勝ちだ。
(工)それって…十点以上で十五点未満だったら…
(萩)引き分けだ。今のうちやっとけ!あと四時間だぞ。


(久)友沢さん!勝負です。
(友)わかった。俺がバッターボックスに立てばいいんだな。
(久)いや投手としてです。
(友)!?
(久)相手バッター工藤先輩を相手に。僕は八点です。これより少なければ勝ち。
(友)…いいだろう。工藤!
(工)?なんだ友沢?
(友)お前は、どうせプロなんかいけないからな。プロに行く俺と勝負だ!
(工)お前から言い出すとは…てか逆指名受けたのか?
(友)いや。受けてない。
(工)なんだよそりゃ…
ビシュ キーーーーン クククク



(萩)記録。10球なげて二十七点。
(工)・・・・・
(友)久遠。俺の負けだ。
(久)友沢さん。あなたそんな投手じゃない…
(友)いや、俺は全力をだしきった。そしてこの点だ。久遠。お前の勝ちだ
(久)うるさい!うるさい!!うるさい!!!そんなに投手を、そして僕を軽く見る人だとは、思わなかった!!!
スタタタタタタ…
(豪)………友沢。言ってやればよかったのに。
(友)いや…これでいいんだ…
(品)どう考えてもよくないぞ。
(都)てかお前の爆弾自体がよくないか…
(萩)ドラフトが始まるぞ。
(天)監督。その人は?
(萩)京スカウトだ。ちと色々な情報を貰ってな。
(京)!
スササササ!
(川兄)あ…逃げた…
プチッ
(テレビ)さぁドラフトが始まります!まず一位横浜から!
一位 横浜ベイスターズ 消影 帝国高校
(消)!いきなり?!
(藤)よかったじゃん消影!
一位 楽天ゴールデンイーグルス 野茂 帝国高校
(野)な!?俺1回も登板してないのに!?
(萩)最近のスカウトは、見る目が違うからな。

一位 読売ジャイアンズ 工藤 帝国高校
(工)おおおーーーー!!!!やったーーーー!!!
(品)すげっえじゃん!!
一位 ソフトバンクホークス 品川 帝国高校
(豪)とか言いながらお前もか!!
二位 広島東洋カープ 豪木 帝国高校
(味)はい!三人組仲良くプロ指名!マスコミは、無名の選手が指名されたから驚いているだろうね。
(萩)外に鍵をしめとけよ。
(小)閉めてます。そういや段々外が騒がしくなったな…
二位 中日ドラゴンズ 都村 帝国高校
(都)うおおーーーー!!!やった!!投手王国の中日からだ!!
(味)俺の指名無しかなぁ~
(友)…………


(テレビ)以上。三位までの中継でした!
(萩)ラジオとなるか…
カチャ
四位 東京神宮ヤクルトスワローズ 藤沢 帝国高校
(藤)やったーーーー!!!!
(矢)全員指名じゃないでやんすかね?
(パ)そうじゃない?
六位 西部ライオンズ 味来 帝国高校
(味)おおーーー!!セーフだったか!
・・・・・
(ラジオ)以上で中継を終わります。
(工)みんなやったぜーーーー!!
おおーーーー!!
(友)・・・・・
(萩)友沢。バチが当たったな。
(友)当たってないですよ。
(萩)お前は、どーせの事、「帝国」の姉妹高で俺と山口が行っている「帝王」に行くんだろ?
(友)・・・・はい。
(萩)言っておこう。お前が来る時は、俺と山口は、いない。がらも変わる。
(友)どうゆうことですか?
(萩)さぁな。
ガチャ パシャ パシャ パシャ
(記者)おおーーと!!ここで選手が…あれ?違う人?
(カメラマン)中は?!
シーーーーン…
(萩)あれれ~~?ここは、ボクシング部ですよ~。
(記者一同)え゛
確かに上の看板は、「ボクシング部」と書いてあった。
(実は、萩尾が速攻ですりかえた)
(記者)し、失礼しましたーーー!!
ピューーーーー
~裏口~
(都)まぁ記者のボコ殴りにされたかないしなぁ。
ドテン!
(尺田)いててて…あ!帝国野球部のユニホーム!やった!取材させてください!
(工)あーあ…どうする?
(品)一人ぐらいならいいんじゃない?
(尺)ありがとうございます!では、さっそくですが…



この後、山口は、大学大会で大怪我して野球を辞める。
野球部の方針のソリが合わなくって萩尾も野球部を辞めた。
だが、友沢は、帝王大学に入学する。
残りの工藤達は、三人組と都村のみ、一年目開幕一軍となり、代打やら中継ぎなどで一年目。成績は、残した。
そして時代は、加速する。
かくして技術は、進歩する。
野球としても、科学にしても、人間にしても、


今年の優勝高校は、
幻龍寺高校という
無名の高校が圧倒したのであった…

ネクスト またの名を「小声の高校青春時代」
友沢と工藤が対決したのは
高校卒業からは、あまり遅くは、なかった。





DOKOMADEMOIKU
SOREGASEISYUN
NEKUSUTOBOORU
KOREKARAMO………




SAKUSYA
SPEEDO











END
















































































とみせかける
てのは冗談。
続編でも書こうかねぇ


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